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世界不思議発見〜ダヴィンチコード〜

13 日土曜日に放送された番組です。
私はこの番組のファンでほとんど毎週観ています。
視聴率のためかダヴィンチコードのタイトルが入っていますが
実際はダヴィンチコードの内容を辿るのでなく、ダヴィンチの生涯を辿る内容でした。
前半に登場した解剖の部屋は何も無い部屋でしたがオリーブオイルに死体をつけて
地下室で解剖を行っていたなど非常に興味深い内容でした。
電気の無い時代に蝋燭の灯りをたよりに地下室で執り行われていたようです。
薄明かりの中であれだけの解剖図譜を書き上げたダヴィンチの能力は今さらながら
超人的と感じられました。
筋肉、神経、血管、腱、骨、内臓の断面図など本当に正確にスケッチできています。
不勉強な私は解剖が異端であり、ダヴィンチが解剖を許可(黙認?)されていたのは
特例に近いと浅い文献検索から考えていました。
この番組ではダヴィンチ以外の解剖学者も解剖をしていたように述べていました。
今読んでいる本にダヴィンチは男性性器も女性性器も差別なく取り扱った
数少ない人物と書いてありました。ダヴィンチの時代では
男女を解剖のレベルでも差別することがほとんどだったのでしょうか?
現在の常識ではなかなか理解しにくいですね。
# by bonejive | 2006-05-15 11:28 | blog

V フォーヴェンデッタ

正直あまり期待していなかったけど見ても損しないかな〜という映画でした。
第3次世界大戦後のイギリスを舞台に、孤高のテロリスト“V”が国家に立ち向かう近未来スリラー。(Yahooムービーより転載)
この映画の背景はガイ=フォークス・デイ、1605年11月5日の「火薬陰謀事件」。
ガイ=フォークス一味が国王ジェイムズ1世の暗殺目的で
国会議事堂の地下室に火薬をしかけるが事前に情報がもれ、逮捕、処刑された。
事件は国王を首長とする国教会に対立するカトリック教徒たちの陰謀だったようです。
この事件の背景は自分の離婚を認めないバチカンに対抗してイギリス国王が法改正をして
国王を国教会の最高権力者にした事件が発端のようです。
国王は離婚をめぐってバチカンに破門にされたために当時のドイツの宗教改革とは別の次元で
カトリックからプロテスタントになったようです。
国王はカトリックを徹底的に弾圧したようです。
これに対抗してテロを企てた一味がガイ=フォークスたちです。
実際に逮捕され矢面に立たされたのはガイ=フォークスその人でも裏で暗躍していたのは別人物だったようです。つまり彼ははめられたようです。
この事件からガイという言葉が生まれたそうです。
本国イギリスでガイというとお人よしというかだまされやすいやつという意味もあるようですね。

映画の冒頭でこの事件が描かれ、Ⅴがガイ=フォークスの顔を模した仮面で登場します。
大筋はVの復讐劇で最後に復讐は達成され、不満は残りませんが細かい設定に無理あり。
アメリカとイギリスが戦争して(これだけでもありえない!)、
アメリカがイギリスに敗北(これもないでしょう!)
独裁国家と化したイギリスは一部の人間がやりたい放題。
そんな中、Vは自らの運命をもたらした人物に復讐するために戦いを始める。
Vを非常な運命に追いやったのはほかでもない現政府の中枢にいる幹部達。
Vの復讐=政府転覆。
Vが戦線布告しようとする直前、ナタリーポートマン扮するイビィと遭遇。
イビィは意思に反してVとともに政府に追われる立場になってしまう。
Vだけでなくイビィにも政府に対する過去はありますがあまり書くとネタばれがひどくなってしまいますので彼女の詳細はここまでにします。
「1812年」をバックにVの花火が夜空を彩りロンドンの象徴が爆発し、戦線布告。
Vの孤独な戦いは偶然からイビィという傍観者を得ます。
音楽や歴史上の事件がモチーフなどフィクションに深みを加えていると思いました。
政府側の地域の自警団のシンボルが横線二本の十字架でした。
これはダヴィンチコードの種本の1つであるマーガレットスターバードの著書で
テンプル騎士団、フリーメーソンにつながるシンボルとされており、
何か意味があるのかとかんぐってしまいました。
ガイ=フォークスがカトリックの側なら政府は確かにその敵ですから、
ガイ=フォークス(カトリックの象徴)、政府(反カトリック)とすれば
これもありなんでしょうか。
最後にロンドンの象徴ビッグベンが爆発するのはなんの象徴でしょうか、、、?
さて、製作のウオシャウスキー兄弟ですがマトリックスで大成功したのは有名ですね。
最近片割れが性転換し、女性になったようです。
話題に事欠かない兄弟ですね。
この映画よりそっちの方が話題性が高かったりして、、、

さてガイフォークスについては以下のHPが詳しくわかりやすいです。
興味の有る方は是非チェックしてください。
http://www.asahi-net.or.jp/~cn2k-oosg/guy01.html
# by bonejive | 2006-05-14 09:59

ヨハネの黙示録〜National Geographic Channel

新約聖書の最後に登場するヨハネの黙示録
これがNational Geographic Channelで3日間連続、計7時間放送された番組、
The Secret Bible 3 days の2日目の最後の一時間の番組でした。
最初のテンプル騎士団は非常に見ごたえのある一時間でダヴィンチコードと関連する
知識がちりばめられていて面白かった。
次のキリストのライバル達もなかなか面白い内容でキリスト教のライバルが
どんな人達でどうしてキリスト教が生き残ったかがわかる面白いものでした。
この内容はダヴィンチコードでは触れられなかったキリスト教の歴史ですが
こちらを題材にしたらダヴィンチコードがどれほど興味をかきたてるものになったか疑問です。
さてヨハネの黙示録です。
これは12使徒の一人であるヨハネが流刑で流された島で書いたとされています。
世紀末の戦い(Apocarypse、Armageddon)、多くの歴史上の事件を予言している、
そうではなく苦難の時代に対して未来の希望を持ち信仰を続けることが救済につながるという信者の忍耐を説くものという大きく2つの見解が提示されます。

再現ドラマでは独裁者ともとれる時代のヒーローが登場し、政府を掌握、
武装をして世紀末の戦いを繰り広げます。
このヒーローは666の数字が顔にある。
オーメンのダミアンのようでした。
(オーメンはリメークされ来月6月6日公開のようです)
戦いが始まる直前にカトリックの信者は全て地上から消えます。
そして残された者たちが世紀末の戦いに巻き込まれます。
これは信者が戦いから救済されることの暗示のようですが詳しい解説がなく、
私にはちょっと理解できませんでした。
一方、成すすべも無く戦いによって地上が戦渦に巻き込まれようとした時、
天が裂け、キリストが降臨し悪を挫きます。

これがヨハネによって予言された私達の未来でしょうか?
多くの専門家はきっぱりとそれを否定し、苦難の時代を信者が忍耐強く信仰を続けるために描かれた物語だと断言します。
一方、これを本当の未来と信じ、世紀末の戦いに向けて準備をしている人もいるようで
こちらの人もコメントしており、自らの信念を語っていました。

新約聖書と言えばヨハネの福音書もありますね。
番組ではこの福音書と黙示録では明らかに文章のレベルが異なり、
同じ人物が書いたと考えにくという専門家の意見が提示されます。
どちらも誰が書いたかについては物証がありませんから著者を特定するのは無理でしょう。
番組中では流刑地で蝋燭の火を灯りにして黙示録を書くヨハネが描かれます。
しかし、どうでしょう、流刑地で黙示録を執筆するのに十分なインク、ペン、紙?
蝋燭があったのでしょうか?
このヨハネのシーンは番組の15分目程で出てきており、その後ずっとその疑問が
私の頭の中をぐるぐると廻っていました。
黙示録は映画でもよく取り上げられていて私より詳しい方が多いかと思います。
(私は読んだことがないのでこの番組で知った知識しかありません)
現在の世界情勢を見ると黙示録が未来の予言とも取れなくはありませんが、
これを参考にして神としてキリストが降臨するのを願うのでなく、
自分達の力でArmageddon など起こらないようにしたいというのが私の平凡な感想です。
似たような歴史は何度も繰り替えされていますし、、、
実際、スペイン風邪がそうだったという考えもあるようで、
何でも大量の死者が出る事件が起きればarmageddonだということも
できるような感じがしました。
# by bonejive | 2006-05-10 12:06 | ダヴィンチコード

謎解きのはて「ダヴィンチコード」を追う~朝日新聞

謎解きのはて「ダヴィンチコード」を追う~朝日新聞5月7日朝刊
間近に迫った映画公開を前に書店で盛り上がるダヴィンチコードと関連本販売。
ダヴィンチコードは全世界で6000万部を超えたようですね。
本当にすごいですね。
いくつかのタイトルを簡単に紹介し以下のように結論。
「インチキというか笑えるミスも確かにあるが目くじらをたてず
エンターテインメントとして楽しむのが正しい」
私も同感です。
日本では欧米諸国のようなキリスト教のバックグランドがないので神への冒涜などとの議論が
大きく盛り上がることはなく、あくまでエンターテインメントとして多くの人が楽しんでいると感じ。
「すべては事実に基づく」というより事実に基づいた壮大なフィクションでありエンターテインメント。

キリスト教にまつわる多くの謎のエッセンスをうまく繋ぎ合わせて
一気に読ませるストーリーテリングは正にダンブラウンの手腕で、脱帽です。
多くの解説本の著者の共通点は睡眠時間を削って一気に読んでしまったということ。
これでもかといった具合で詰め込まれながらもわかりやすい薀蓄の数々。
あとから関連する文献を紐解く時間もまた楽しい。
National Geographic Channelの「ダヴィンチコード~真実虚構の境界線」、
「The Secret Bible」の知識をつないでいくとテンプル騎士団とロスリン礼拝堂がつながり
血脈という観点ではシンクレア家というロスリンを作った家系の末裔が今でも続いており、
シンクレア家はテンプル騎士団の初代リーダーのパイヤンの末裔でもあるという事実が
浮かび上がり、真実は小説より、、、という言葉が思い出されました。
テンプル騎士団とメロビング家との血脈の話もあり、文献を紐解くにはいくら時間を費やしても
これでよいということにはなりそうにないと思いました。

映画公開が待ち遠しい。
# by bonejive | 2006-05-07 10:22 | ダヴィンチコード

イエスのライバル達~National Geographic Channel

National Geographic ChannelのSecret Bible 3daysで
二日目にテンプル騎士団に続いて放映された番組。
ダヴィンチコードではキリスト教の宗派間の争いが題材のひとつですが
こちらはキリスト教が他の宗教との戦いに如何にして勝ったかを1時間で描いていました。
最初にライバルとして登場するのはアポロニウス。
ほとんどキリストと同じことを説きながらも、その教えの対象が一部のインテリ層に偏っていた。
この偏りが老若男女を対象に教えを説いたキリストとの最大で決定的な相違点だった。
教えがいくらすばらしくても信者の数が圧倒的に差があったため衰退したよう。
次にライバルとなるのがSimon。
彼の傍らには娼婦から悔い改めたという女性が常にいたよう。
(まるでキリストとマリアのようですね~。)
彼はキリストの死後も教えを説き続けその信者も多かったようです。
実際、キリスト教がローマの国教となるまでその信者はそれなりの数がいたようです。
しかし、キリストの死後、キリストの教えを説き続けるペテロとの戦いに敗れたことをきっかけに
急速に求心力が衰えていったようです。
この戦いは使徒行伝にもあるようですが、この戦いが?な内容だったようです。
Simonは飛んで見せると宣言し、実際に宙に浮いたようです。
これに対してあろうことかペテロは落ちろと神に祈ります。
この願いが天に通じ、Simonは地に落ちます。
するとこの戦いの様子を見ていた人々はSimonに石を投げつけ、
Simonは転落時に足の3箇所骨折をしたようです。
「隣人を愛し、許せ」というキリストの教えを説くペテロがこのような行為に及んでいたなんて
正直驚きました。
キリストが処刑され、彼の教えを広めるために使徒達はそうとう苦境にあったとは思いますが
自らの信条を守り抜くためにはこのような情け容赦ない戦いも必要だったということでしょうか、、、
また、Simonは町で教えを説き、奇跡を実践するペテロにその力を売ってくれといったようです。
このことがきっかけでSimoniacal~聖職売買の という言葉が生まれたようです。
その後、ミトラ教などいくつかの宗教がキリスト教のライバルとなりつつも最終的にキリスト教が
勝利を収め、政治的な力関係をも利用してローマの国教となったようです。
Simonの教えなどについては記録がほとんどなく、検証が難しいようです。
これは勝者であるキリスト教が歴史を記述したためだと結論していました。
キリスト教がローマで権力の側に座るにはライバルを追い落とす戦いに勝利することが必須だったようです。
キリスト教がローマで勝利したのは歴史の通りですがキリスト教の宗派の戦いにも当然闘争があったと思いますがこの点については番組内で触れられることはありませんでした。
ダヴィンチコードでどこまで記述があったか記憶がないのですが
キリスト教で行われているパンと赤ワインの儀式はローマでは別の宗教でも既に行われており、
キリスト教とどちらが先にこの儀式を始めたかについては検証できていないとのこと。

最後にライバルとして登場したのは洗礼者ヨハネ。
キリストに洗礼をし、教えを説いた人物。
聖書にもこの記述はあるようですね。
神であるキリストが人間であるヨハネから洗礼を受けるというのはめちゃくちゃ矛盾していると
番組でも指摘しています。しかし、ヨハネは処刑されてしまったためにキリストにチャンスが
来たということになるのでしょうか、、、なんかすっきりしませんね、、、

ダヴィンチコードではこの点は触れられませんがマリアを主役にすることが
この作品の成功の秘密のひとつかもしれないですね。
キリストが神か人かというよりマリアと結婚し、子供がいて今もその血脈は続いている
この方がロマンがあるし、ダヴィンチの作品にもそう推論させるものが多いのも事実のようですね。

そうそう、つけたしです。
キリストの死後キリスト教の信者は一気に増加の方向へ向かったようです。
一度死してその後復活することが信者獲得には大きな事件だったのでしょうか?
# by bonejive | 2006-05-06 20:33 | ダヴィンチコード