マグダラのマリアと聖杯〜ダヴィンチコードの種本〜

冒頭で著者が『レンヌルシャトーの謎』にショックを受け、
自ら研究し反論しようとして自分も結局キリスト結婚説を抱くにいたったと述べている。
内容は多くの象徴を丹念に研究し、マグダラのマリアはキリストの妻であり
キリストの血統は受け継がれているというもの。
象徴ではブドウの木、ライオン、一角獣、百合の花などが取り上げられている。
これらが紙の透かしとして使われていたり、多くの絵画やタペストリーの題材として
取り上げられていることが重要だとしている。
これらが暗号ならその証拠等示すこと自体が困難なので難くせはいくらでもつくだろう。
また、X がその象徴として重要であり、多くの絵画にも描きこまれているとも指摘。
実際にそのとおりの作品が紹介されている。
クリスマスをX'masと書くことが非常に不思議だったが
これで説明できればなんとなく頷くことは可能だ。
また、ダヴィンチコードのディズニーのくだりもここから取られているようだし、
おそらくダンブラウンはこの本と『レンヌルシャトーの謎』の内容からヒントを得て
ダヴィンチコードを書き上げたと言うことは想像にかたくない。
関連本を読んだ後にこれを読むと内容は非常にわかりやすく、
日本人が書いた関連本はこれと『レンヌルシャトーの謎』と
ネットで関連したHPのチェックで簡単にかけてしまうことが良く分かる。
英語を読むのに苦労がなければHPのチェックでおおかたの知識は手に入りそう。
アリエル=エルサレムということには驚いた。
また、アリエルがラトゥールのマリアの絵を大事にしていたなんて
いかにもディズニーがシオンと関係しているかともとれる記述は面白いが
本当に関連があるかどうかを証明するものはない。

ダヴィンチコードにはまったヒトはフランス旅行などしているヒトも多いと思う。
この本ではマグダラのマリアへの信仰を聖母マリアへの信仰としてローマへの
カモフラージュとしているとのことがくり返し出てくる。
その都度『our lady』とわざわざ邦訳で英語表記しているが
これは素直に『ノートルダム』と書いた方がピンと来ると思う。
フランスに旅行するとやたらノートルダム寺院が多いことに気がつくはず。
一般的には聖母マリアを祭ったものとツアーガイドが解説している。
フランス語でノートル=our、ダム=lady だからだ。

以前に関連本についてコメント書いたけど
これと『レンヌルシャトーの謎』を読めば種明かしは済む感じ。
しかし、『レンヌルシャトーの謎』は高いのでかいつまんで知りたい方は
以下のHPが非常に役立つと思う。

http://www.voynich.com/rennes/index.html

ダヴィンチコード関連の詳しいブログ

http://library666.seesaa.net/

今回挙げた種本はとんでも本だという批判も多いが
ことの真偽については証明すること自体が困難だと思う。
一方、ダヴィンチコードのヒットにより企画出版された書籍は
自らの研究成果を述べたものというより、
専門家や文献にあたって真偽を確かめようとしているものなのでネタを知り、
その事実について最新の知識が欲しいなら関連本も役に立つだろう。
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by bonejive | 2006-04-26 10:48 | ダヴィンチコード
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